今日からできる環境にやさしい商品の選び方は?3つの視点と具体例

今では、ニュースやSNSなどで「サステナブル」や「エシカル」といった言葉を耳にする機会が増えたと思います。ですが、個人の行動にまで結びついていない方も多いのではないでしょうか。

例えば、お買い物の際に環境に配慮した商品を選ぶには、「作られる時」「使う時」「捨てる時」の3つの視点がポイントです。商品の背景にあるストーリーや、その商品が役目を終えた後のことを想像してみることで、選ぶべき商品が自然と見えてきます。

今回は、環境にやさしい商品を見極めるための3つの視点と、すぐに実践できる具体的な選び方をご紹介します。

環境にやさしい商品とは?

環境にやさしい商品

そもそも、「環境にやさしい商品」とはどのようなものを指すのでしょうか。本当に環境への負荷が少ないかどうかを判断するためには、その商品が手元に届く前から、使い終わって手放した後のことまでを考える必要があります。

「作られる時」の視点

まず注目したいのが、商品が製造される段階です。私たちが普段購入しているあらゆる商品は、工場などで多くのエネルギーや原材料を使って作られています。この製造工程でCO2の排出を抑えたり、廃棄物を減らしたりする工夫がとられている商品は、環境にやさしいといえます。

例えば、工場の電力を再生可能エネルギーでまかなっていたり、製造過程で出る端材を再利用していたりするケースがあります。また、商品そのものを作る工場だけでなく、そこで使われる材料や部品を作る別の工場、さらには原材料を採掘・収穫する現場まで視野を広げるとよりよいでしょう。

「使う時」の視点

次に、実際に商品を使っている間のことを考えてみましょう。ここでのキーワードは、「長さ」と「省エネ」です。

一つの商品を長く使い続けることは、それだけで大きな環境貢献になります。壊れたらすぐに買い替える必要があるものよりも、長期間利用できる耐久性の高い商品は、結果として資源の消費を抑えることにつながるからです。

長期間使える商品の代表例としては、LED照明があります。従来の白熱電球に比べて寿命が非常に長く、環境にやさしい商品の代表格といえます。

また、使用中に消費するエネルギーの量も大切な視点です。冷蔵庫やエアコンなどの家電製品は、日々電気を消費しながら稼働しています。最新の冷蔵庫は、断熱性能の向上や効率的な冷却システムによって、一昔前の製品と比べて省エネ性能が格段に高まっています。

「捨てる時」の視点

最後は、役目を終えた商品を捨てる時の視点です。廃棄する時にリサイクルしやすい素材でできているか、廃棄による環境への負荷が少ないかどうかが、見分けるための判断基準となります。

例えば、プラスチックごみの問題は世界的な課題です。プラスチックそのものはとても便利な素材で、私たちの生活の利便性は大きく向上して、医療の進歩や産業の発展にもつながりました。

ただ、その一方で適切に処理されなかったプラスチックが海へと流れ出し、海洋汚染を引き起こしている現状もあります。

こうした現状を踏まえて、植物由来のバイオマスプラスチックを配合したレジ袋や、紙や生分解性素材で作られたストローなど、環境対応型の製品も数多く登場しています。商品を購入する時に、「どのような素材でできていて、どう処理されるか」まで考えてみましょう。

環境にやさしい商品を見分ける方法は?

環境にやさしい商品

ここまで3つの視点を紹介してきましたが、スーパーやコンビニ、オンラインショップに並ぶ商品の一つひとつに対して、製造工程から廃棄までの流れを詳しく調べるのは、あまり現実的ではありません。

そこでここからは、忙しい毎日のなかで、簡単に環境にやさしい商品を見分けられる方法を2つ紹介します。

「環境ラベル」を参考にする

商品のパッケージをよく見てみると、さまざまなマークがついていることに気づくと思います。これらは「環境ラベル」と呼ばれ、第三者機関などが定めた基準をクリアした環境にやさしい商品であることを示しています。

例えば、私たちの生活に身近な「エコマーク」は、生産から廃棄までのライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられています。

他にも、適切に管理された森林から作られた木材や紙製品に付与される「FSC®認証」や、持続可能な漁業で獲られた水産物に付けられる「MSC認証」、その養殖版の「ASC認証」などがあります。再生紙を使用していることを示す「再生紙使用マーク」も馴染み深いのではないでしょうか。

買い物をする際、同じような商品で迷ったら、これらのマークがついている方を選んでみてください。ラベルの有無をチェックするだけで、専門的な知識がなくても簡単に環境に配慮した選択ができるようになります。

▼関連記事はこちら
エシカル消費の目印!知っておきたいマークや認証ラベル一覧

企業の取り組みを参考にする

商品そのものだけでなく、その商品を作ったり販売したりしている企業が、環境問題に対してどのような姿勢で取り組んでいるかを見るのも一つの方法です。

環境問題の解決に熱心な企業は、Webサイトなどで自社の活動方針や具体的な取り組みを公開しています。企業がどんな取り組みをしているかを知ることは、商品を選ぶ際の判断軸になるはずです。

例えば花王では、再生可能エネルギーによる製造や、使用済み容器を回収・再資源化する「リサイクリエーション」を推進。また、すすぎの回数を減らして節水に貢献する製品開発など、消費段階での負荷低減にも注力しています。

また、三菱鉛筆では、新しく作られたプラスチックの使用を減らして、海洋プラスチックや使用済みクリアファイルなどを原材料にしたリサイクルプラスチックの使用を進めています。

アスクルでも、「アスクル環境方針」に基づいて、サプライヤーとも協力しながら、商品を届ける際の輸送・配送における環境負荷の低減に取り組んでいます。加えて、環境に配慮した商品やサービスを増やしたり、自社で開発したりしています。

※参考
花王「環境への取り組み
三菱鉛筆「「サステナビリティ(環境)
アスクル「アスクル環境方針

例えばどんなものがあるの?環境にやさしい商品の具体例

環境にやさしい商品

実際には、環境にやさしい商品にはどのようなものがあるのでしょうか。生活のシーンに合わせて、カテゴリー別に具体的な商品例を見ていきましょう。

文房具・オフィス用品

仕事や勉強で使う文房具にも、環境への配慮が詰まった商品はたくさんあります。例えば、ボールペンやクリアホルダーなどのプラスチック製品を選ぶ際は、再生材の使用率が高いものを選んでみてはいかがでしょうか。

一度使われたプラスチックを再利用して作られた商品を選ぶことで、新たな石油資源の消費を抑えることができます。アスクルでも、再生材を利用したクリアホルダーを取り扱っており、使い終わったクリアホルダーを回収して再び資源として活用する「資源循環」の仕組み作りに力を入れています。

※参考:使用済みクリアホルダー資源循環

「マタクル」の商品一覧(LOHACO)

生活雑貨

毎日の暮らしに欠かせない生活雑貨も見直してみましょう。シャンプーなどの洗剤は、なくなったら本体ごと買い替えるのではなく、詰め替え用を選ぶことで、容器のゴミを減らすことができます。

また、キッチンスポンジなどの消耗品は、植物由来成分のものやヘチマなどの自然素材で作られたものを選ぶと、捨てた後に自然に還りやすいため、環境負荷を減らせます。トイレットペーパーやティッシュペーパーは、古紙パルプを原料とした再生紙を利用したものを選ぶことがポイントです。

食品

毎日の食事も、選び方一つで環境貢献になります。例えば、コーヒーやチョコレートなどを選ぶ際は、「フェアトレード認証」がついた商品を探してみてください。これは、発展途上国の生産者が適正な価格で継続的に製品を販売できるように支援する仕組みで、持続可能な生産を支えることにつながります。

また、地元で採れた野菜や食材を選ぶ「地産地消」も有効です。食材の輸送距離が短くなるため、運搬にかかるエネルギーや排気ガスを抑えることができます。

過剰な包装がされていない商品を選ぶことも大切で、最近ではペットボトル飲料などで「ラベルレス」の商品が増えています。分別の手間が省けるだけでなく、プラスチックの使用量削減にも貢献できる点がメリットです。

環境にやさしい商品に関するQAまとめ

Q1.環境にやさしい商品とは、具体的にどのようなものですか?
A.作られてから捨てられるまでの全ての過程において、地球環境への負担が少なくなるよう工夫された商品のことです。具体的には、製造時のエネルギー消費が少ない、長く使える、リサイクル素材を使っている、廃棄時の負荷が低いといった特徴を持つ商品が該当します。

Q2.普段の生活のなかで、どのように環境にやさしい商品を見分ければよいですか?
A.パッケージについている「エコマーク」や「FSC®認証」などの環境ラベルを確認するのが、一番簡単な方法です。企業のWebサイトで環境への取り組みをチェックするのもおすすめです。

Q3.個人が商品を選んで買うだけで、本当に環境問題の解決につながるのでしょうか?
A.一人ひとりの影響は小さく見えるかもしれませんが、その習慣が多くの人に広まれば、いずれ大きな力になります。個人の選択が企業にも影響して、社会全体の仕組みが環境に配慮する方向へとよりシフトしていくでしょう。

今日から環境にやさしい選択をしてみよう

環境にやさしい商品を選ぶことは、決して特別なことや我慢が必要なことではありません。いつもの買い物の際に、「これはどうやって作られたのかな」「長く使えるかな」「捨てる時やその後はどうなるのかな」と、少し想像力を働かせるだけでいいのです。

まずは、洗剤などの消耗品を詰め替え用にしてみる、次はリサイクル素材の文房具を選んでみる、といった小さな一歩から始めてみましょう。商品を賢く選び取ることは、地球環境を守るための力となります。

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