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森林破壊の現状は?

現在、地球上の森林は、私たちが想像するよりもはるかに早いスピードで失われ続けています。国際連合食糧農業機関(FAO)の報告によると、2015年から2025年にかけて、世界全体で毎年平均約412万ヘクタールの森林が減少しました。
特に、南米のアマゾンやアフリカ地域、東南アジアにおける熱帯林の減少は著しく、森に住む多種多様な野生動物たちの住処を奪うだけでなく、気候変動を加速させる大きな要因となっています。
森は二酸化炭素を吸収して、私たちが生きていくために必要な酸素を供給する大切な役割を担っています。その機能が損なわれることは、私たち人類の未来にとっても深刻な問題といえるのです。
※参考:国際連合食糧農業機関「世界森林資源評価2025(FRA2025)」
なぜ森林破壊は止まらないの?主な原因3つ

森林の減少が問題視されているにもかかわらず、なぜ破壊は止まらないのでしょうか。そこには、私たちの経済活動やライフスタイルも絡み合った3つの原因があります。
1. 農地や放牧地への転用
世界における森林破壊の最大の原因は、農業や畜産業のための土地利用への転換です。爆発的に増加する世界人口の食を支えるため、広大な森が切り拓かれ、大豆やトウモロコシの畑、牛の放牧地などへと姿を変えています。
ここで重要なのは、これらの作物が必ずしも現地の人々の食料になるわけではないという点です。例えば、熱帯雨林を切り拓いて作られた大豆の多くは、日本を含む先進国の家畜の飼料として輸出されています。
また、私たちが日常的に口にするスナック菓子、インスタントラーメン、さらには洗剤や化粧品などに使われる「パーム油」を生産するためのアブラヤシ農園の拡大も、大きな問題として指摘されています。私たちの便利な生活が、意図せずして遠い国の森を減らしている現実があるのです。
2. 過剰な商業伐採・違法伐採・管理不足
私たちが使う家具や住宅の建材、紙の原料となる木材を得るための伐採も、森林減少の要因の一つです。
もちろん、計画的で持続可能な林業であれば問題ありません。木を切り、使い、また植えて育てるというサイクルが守られていれば、森林の機能は維持されます。ですが、利益を優先するあまり、森の再生スピードを超えて木を切り倒してしまう「過剰伐採」は、森を砂漠化させるきっかけとなるのです。
国の法律やルールを無視して行われる「違法伐採」も問題です。森林の保護や管理体制が不十分な地域では、無断で立ち入り、木々を勝手に盗伐する行為が横行しています。特に海外では、こうした過剰伐採や違法伐採が問題となっています。
一方で、特に日本の森林で課題となっているのが「管理不足」の問題です。戦後に植林された日本の人工林が、まさに利用期を迎えている一方で、安価な輸入材に押されて国内の林業が衰退した結果、手入れが行き届かない山が増えてしまいました。
適切に管理されない森は、光が地面まで届かないため、下草が生えなくなって土壌が弱くなります。すると、土砂崩れなどの災害が起きやすくなったり、二酸化炭素の吸収能力が落ちてしまったりするのです。
3. 気候変動や干ばつなどによる森林火災
近年、ニュースで大規模な森林火災の映像を目にする機会が増えたのではないでしょうか。気候変動による世界的な気温の上昇や乾燥、深刻な干ばつが引き金となり、森林火災が発生しやすくなっています。
一度大規模な火災が発生すれば、広大な森が一瞬にして灰に変わってしまいます。さらに、火災によって木々が燃えると、これまで樹木や土壌に蓄積されていた膨大な量の二酸化炭素が大気中に放出。それがさらなる地球温暖化を進め、新たな干ばつや火災を引き起こすという、負の連鎖が生まれてしまうのです。
森林破壊を止めるために、私たちにできることは?

「でも、森林破壊に対して自分にできることなんてあるの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、実は私たちの消費行動は社会を動かす大きな力を持っているのです。今日から意識できる、具体的な4つのアクションを紹介します。
1.認証マークのある商品を選ぶ
買い物の際、商品パッケージに印刷されている認証マークを見てみましょう。森林保全に関連する代表的なマークは、次の通りです。
こうしたマークのついた商品を選ぶことは、環境を大切にする企業を応援し、森林保全への意思表示になります。
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2.食事の選択肢を広げてみる
前述の通り、牛の放牧や飼料となる大豆の栽培が森林破壊の一因となっています。そこで、お肉を食べる量を少しだけ減らし、植物由来の食品を取り入れてみるのも、環境保護活動につながります。
例えば、家畜の飼料として大量に大豆を栽培する場合と、人間が直接食べるために大豆を栽培する場合では、前者の方が土地がより多く必要になるため、森林への負荷が高くなってしまうのです。
世界中で広まっている「ミートフリーマンデー」という取り組みをご存じでしょうか。これは週に1度、月曜日は肉を食べない日にするという運動です。
毎日お肉を我慢する必要はなく、週に1度だけ野菜中心のメニューにしたり、最近注目されている「大豆ミート」を試してみたりするだけでも、結果として森の負荷を減らすことにつながります。
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3.家庭・職場でのペーパーレス化の推進
紙の使用量を減らすことも、森林保全への貢献となります。職場では会議資料を印刷せず、タブレットやPCでデータを共有したり、裏紙をメモ用紙として再利用したりする取り組みが有効です。
家庭でも、通販の明細書をWeb確認に切り替えたり、プリンターでの不要な印刷を控えたりすれば、紙の削減に貢献できます。
どうしても紙が必要な場合は、古紙パルプを配合した再生紙を利用したり、前述のFSC認証紙を使用している製品を選んだりすることを意識してみましょう。
4.植林活動への参加・支援を行う
多くの企業や自治体、NPO団体では、ボランティアを募って植林活動を行っています。週末に地域の植樹イベントに参加し、実際に土に触れてみるもおすすめです。
直接参加するのは難しい場合は、環境保護団体への寄付を通じて活動を後押しすることも有効です。また、積極的に植林活動に取り組んでいる企業の商品を優先的に選ぶことで、間接的にその活動を応援できます。
例えばアスクルでは、2010年より「1 box for 2 trees」プロジェクトを継続しています。これはインドネシア製のオリジナルコピー用紙の原材料調達において、持続可能な管理を徹底する取り組みです。
2024年からは、森林破壊によって劣化したインドネシアの荒廃地100ヘクタールに植樹を行い、森林機能の回復を目指す新たな支援も開始しました。
※参考:アスクル「アスクルのインドネシア産コピー用紙から広がる環境取り組み」
森林破壊に関するQ&Aまとめ
Q. 森林破壊はどのようなペースで進んでいますか?
A. 2015年から2025年の10年間で、世界では毎年平均約412万ヘクタールの森林が失われました。1990年代に比べると、減少スピードは緩やかになっている地域もありますが、依然として深刻な状況が続いています。
Q. 森林破壊の主な原因は何ですか?
A. 世界的には、牛の放牧地や大豆などの農地への転換、過剰伐採や違法伐採、気候変動による大規模な森林火災が大きな要因です。また、日本においては、管理不足による問題も発生しています。
Q. 森林破壊に対して私たちができることは何ですか?
A. FSC認証®などの認証マークがついた商品を選ぶこと、お肉を食べる頻度を調整すること、ペーパーレスを心がけること、そして植林活動を支援する企業を応援することなどがあります。
私たちの日々の選択が、森の未来を守る選択に
森林破壊は地球規模の大きな問題ですが、実は私たちが少し意識を変えることが大きな力となります。普段手に取るコーヒーやノート、洗剤など一つひとつを「環境に配慮されたもの」に変えるだけで、森林破壊を食い止めるための貢献できるのです。
また、日本の森が抱える、木を使わな過ぎるという問題を知り、国産材の製品を積極的に取り入れることも、森林保全の一環です。
森を守ることは、私たち自身の空気や水を守り、そして次世代に豊かな地球をつなぐ第一歩になります。まずは、手軽にできることから始めてみませんか。


