ブラジルの自然豊かな農園の魅力が詰まった「ダ ラゴア農園コーヒー」。歴代担当者にブランドへの愛と想いを聞きました

アスクルでは、ブラジルのダ ラゴア農園産の豆を使用した、アスクル・ロハコのオリジナルコーヒーを多数展開しています。コンセプトは、「飲む人それぞれの毎日に寄り添う。エシカルでもちゃんと美味しいダ ラゴア農園コーヒー。」です。

今回は、このダ ラゴア農園コーヒーについて、熱い想いを繋いできた歴代の担当者10名のうち、4名に座談会形式でインタビューしました。ダ ラゴア農園コーヒーの魅力やこだわり、2025年10月に発売予定の新商品について迫ります。
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宮田久美子
Kumiko Miyata
アスクル株式会社 リテール事業本部 プロキュアメント 戦略調達 調達
2008年入社。ダ ラゴア農園コーヒーシリーズの商品開発を担当した初代MD(マーチャンダイザー)。
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綱香穂里
Kahori Tsuna
アスクル株式会社 リテール事業本部 FMCG&メディカル メディカル&ケア 部長
2013年入社。初代からダ ラゴア農園コーヒーを引き継いだ二代目MD。
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早川裕之
Hiroyuki Hayakawa
アスクル株式会社 リテール事業本部 フード&ビバレッジ 飲料・酒類 酒類 マネージャー
2016年入社。飲料のマネージャーかつボトル飲料の担当MDとして、ダ ラゴア農園コーヒーのボトル缶を担当していた。
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平賀輝
Hikaru Hiraga
アスクル株式会社 リテール事業本部 フード&ビバレッジ 飲料・酒類 飲料
2021年入社。2022年より、ダ ラゴア農園コーヒーを担当している。

ナッツのような香りと飲みやすさ、さまざまな味わいやデザインが魅力

ダラゴア農園コーヒー
ブレンドシリーズや紙コップ、水出しコーヒー、ビーンズチョコレートなど豊富なラインナップ

ーープロダクトの魅力についてお聞きしたいのですが、まずは美味しさへのこだわりを教えてください。

宮田:ダ ラゴア農園コーヒーは、どの商品もナッツのような香ばしい香りと柔らかな口当たり、飲み飽きない味が魅力です。そのなかで、ブレンドはコロンビア産やブラジル産の豆を混ぜることで、しっかりとしたコクがあり、酸味と苦味のバランスも良いコーヒーを目指しています。

綱:ダ ラゴア農園の豆のみを使用したシングルオリジンのシリーズは、農園の豆の味がより生かされていて、やさしい甘みがあり、飲みやすくスッキリとした後味になっています。

平賀:水出しコーヒーは、抽出時間によって違った味わいが楽しめるようになっています。4時間だと程よい甘みと酸味のバランスがとれたスッキリとした味わいですが、8時間抽出すると、苦みと重厚感が出てミルクとも相性が良くなるんです。

早川:ボトル缶もクリアな味わいを大切にしています。ボトル缶のコーヒーは苦味の強いものが多いので、飲みやすさとスッキリ感を目指しました。

ーー商品や抽出時間でいろいろな味わいが楽しめるんですね。このかわいらしいパッケージデザインも目を引きますよね。

宮田:そうですよね。通常は、パッケージの形状に合わせてデザインしてもらうのですが、この時はデザイナーさんに、現地のたくさんの写真でダ ラゴア農園の様子をお伝えしました。

そうしたら、最初にデザインとして上がってきたのが、このドリップコーヒーの100袋入りの箱にもプリントされている、一枚絵のイラストだったんです。

このデザインに巡り会えたことがブランドの成功を決めたといってもいいくらい、ブランドを広めていくきっかけをくれました。

ダラゴア農園コーヒー

ーー色鮮やかで、とても素敵なイラストですよね。

宮田:このイラストでダ ラゴア農園がどんな場所なのか、ちゃんと表現されているんですよ。農園は3,700ヘクタール以上の広大で自然豊かな土地で、ここに描かれているオオハシやアルマジロなどの動物や植物は、全て農園に実在しています。

綱:デザインがかわいいので、私はコーヒーが入っていた段ボールや箱を自宅で物入れに使っています。パッケージごとにデザインが違うのもポイントですね。

ブランドを通して、ブラジルの動植物の保護や労働者の生活向上にも貢献

ーーダ ラゴア農園コーヒーは、エシカルなブランドだと伺いました。環境や社会に対して、どのように貢献しているのでしょうか。

平賀:「熱帯雨林や野生生物の保護」と「生産国の農場労働者の生活環境の向上」という点で貢献しています。例えば、ダ ラゴア農園では敷地の30%の自然林を残しているんですよ。

そのため、たくさんの生物と共存できる環境が整っていますし、植林して森を増やす取り組みも行われています。

ダラゴア農園コーヒー
緑豊かで広大なブラジルのダ ラゴア農園

ーー労働者の生活環境の向上という面では、どのような取り組みが行われているのですか?

平賀:ダ ラゴア農園は、福利厚生や支援が充実しています。農園内にある住宅を最低限の家賃で労働者に提供したり、農園の中で必要な技術を教える職業訓練を実施したりしています。

ダ ラゴア農園が支援している職業訓練学校と、日本の学童のような施設を実際に見学したのですが、ブラジルにおけるダ ラゴア農園の存在意義を感じました。

ダラゴア農園コーヒー

サードウェーブの流れで誕生し、ダ ラゴア農園への情熱で商品を展開

ーー「ダ ラゴア農園コーヒー」の魅力を伺ってきましたが、もともとどういった経緯で誕生したのでしょうか。

宮田:開発が始まった2015年は、今では有名なコーヒーチェーンの直営店がカリフォルニアから日本に進出して、サードウェーブコーヒーが話題になった時期でした(※)。当時から、アスクルは環境のために行動するという方針が示されていたので、種から一杯のコーヒーになるまでの過程が明確であるサードウェーブの流れを汲んだ商品をリリースしたい、と考えたのが開発のきっかけでした。

より付加価値のあるプライベートブランドを開発したい、という思いもありましたね。

※アメリカから始まった第三次コーヒー文化のことで、産地や品質にこだわり、豆の個性を大切にする点が特徴。

ダラゴア農園コーヒー

――サードウェーブの流れを汲んで産地を重視されたなかで、どのようにダ ラゴア農園を見つけたのでしょうか?

宮田:コーヒー農園を探す際は、まず条件を定めました。アスクルはお客様数が非常に多いので、その規模に供給量が見合う農園であること、万人に受け入れられる美味しい味であること、環境に配慮しながらもプライベートブランド商品として安価に提供できること。この3つが条件でした。

ーーその3つの条件を全て満たす農園を探すのは、かなり難しかったのではないですか?

宮田:そうですね。ブランドの企画・開発を進める上で、条件に合う農園を見つけることが一番難しかったです。でも、コーヒーの別のプライベートブランドの開発ですでにお付き合いのあった石光商事様からダ ラゴア農園をご提案いただいてからは、企画がどんどん進んでいきました。

正直、途中まではマーチャンダイザー(MD)として戦略的に商品について考えていたのですが、実際にダ ラゴア農園に行って、雄大な自然とそこで働く方々に触れたことで、農園や商品をもっとみんなに知ってほしいし、飲んでほしいという熱が一気に上がったんです。

ダラゴア農園コーヒー
ダ ラゴア農園に実る、コーヒーの実であるコーヒーチェリー

綱:宮田さんは、担当を離れて食品のMDになった後も、ダ ラゴア農園コーヒーのビーンズチョコレートを企画・開発するほど、ダ ラゴアのことをずっと愛しているんですよ(笑)。

ーー農園が決まってからは、どんな流れで商品を展開されていったのでしょうか。

宮田:ドリップコーヒーを皮切りに、少しずつ商品数を増やしていくことを目指しました。担当していくうちに、私がダ ラゴア農園や商品を大好きになっていったので、当初はその勢いで周りを巻き込んで増やしていったんです(笑)。

私を含めて歴代総勢10名の担当者たちで、粉や豆、水出し、スティック、ボトル缶、チョコレートといろいろな商品を展開していきました。

ダラゴア農園コーヒー
ダ ラゴア農園のコーヒー豆がまるごと入った、ビーンズチョコレート。時期によって販売している

ーー宮田さんの情熱が、みなさんに波及していったんですね。

宮田:そうだったら嬉しいですね。私がダ ラゴア農園コーヒーの担当を離れることになった後は、綱さんがこのブランドを育てて、さらにワンランク上げてくれました!

綱:持ち上げられてる(笑)。私はブランドのなかで、さらに付加価値の高いシリーズを作りたいという想いで、他の産地の豆をブレンドせずにダ ラゴアの豆だけを使った、シングルオリジンシリーズを開発しました。

そしてそれと同時に商品のポジションを考える上で、改めてブランドのコンセプトの再構築が必要なのではないかという議論になりました。

ダラゴア農園コーヒー
シングルオリジンシリーズとブレンドのボトル缶コーヒー、ブレンドのインスタントコーヒースティック

宮田:当初から売上が好調で、その勢いで商品を展開してきたので、単品のコンセプトはあったものの、その時はまだブランド全体を貫くコンセプトがありませんでした。

綱:そこで、改めてお客様にアンケートを実施したり、どんなシーンで飲まれているのかを掘り起こしたりして、今も続くブランドコンセプトを作りました。

コンセプトはエシカルでも美味しく、毎日飲めるコーヒー。ボトル缶やカフェインレスも開発

ーーどんなコンセプトになったのですか?

綱:「飲む人それぞれの毎日に寄り添う。エシカルでもちゃんと美味しいダ ラゴア農園コーヒー。」にしました。

というのも、ダ ラゴア農園コーヒーの良いところは、エシカルなのに毎日飲める価格帯で、かついろいろな飲み方ができるバリエーションの商品が揃っているので、生活のどんなシーンにも対応できることだからです。

家で豆や粉、ドリップで飲んだり、外出先でスティックやボトル缶で飲んだり。1人でも大人数でも毎日どこでも飲めて、リーズナブルという意味でもサステナブル(持続可能性がある)という想いも込めました。

それから、「サステナブル・エシカル系の商品って、社会や環境には良いかもしれないけど、ちゃんと美味しいの?」という疑問が一般的にまだあるのではないかと思ったので、自信を持っておすすめできるダ ラゴア農園コーヒーの美味しさも表現に入れました。

ダラゴア農園コーヒー

ーーその後は、ボトル缶コーヒーも開発されたそうですね。早川さんがご担当だったと伺いました。

早川:もともと、以前の担当者が開発した375gのボトル缶を販売していたのですが、それよりも少し小さめの275gを開発しました。法人のお客様は接客で使われることが多いのですが、コロナ禍をきっかけに、衛生的な観点からカップではなくボトルで提供する流れに変わったんです。

そこから商談の間に飲み切れることが求められるようになって、少量サイズへのニーズが高まりました。それを受けて、もともと評価の高かった味はそのままに、高級感のあるデザインで少量サイズにリニューアルしました。お客様からは、デザインも好評です。

ダラゴア農園コーヒー

ーーそして、現在は平賀さんがダ ラゴア農園コーヒーを担当されているそうですね。

平賀:私は担当してすぐに、カフェインレスの開発を手掛けました。以前は、一般的にカフェインレスは妊婦さんが飲むものだという認識があったと思います。ですが、最近は健康志向が高まったことで、男女問わず、カフェインコントロールを意識する方が増えてきています。

とはいえ、「カフェインレス=女性向け」というイメージはまだ強く、市場には女性人気の高い酸味のあるカフェインレスばかりがある状況でした。

そこで、しっかりとしたコーヒーの味を感じられるダ ラゴアのカフェインレスなら、コーヒーを我慢している方にもご満足いただけるんじゃないかと考えました。実際に、カフェインレスだと気づかないぐらい美味しいコーヒーに仕上がりました。

深煎り商品など新たなラインナップを加えて、ブランドの世界をさらに拡大

ダラゴア農園コーヒー

発売予定の新商品5種(画像はイメージのため、実際のサイズ感とは異なります)

ーーすでに多数の商品を展開されていますが、10月には新商品をリリースされる予定だそうですね。

平賀:ダ ラゴア農園コーヒーのブレンドシリーズで初となる深煎りの豆と粉、ドリップコーヒーの3商品と、他に中煎りのブレンドコーヒー豆、中煎りブレンドのインスタントコーヒーの袋売りの合計5商品を発売します。

ーーそれぞれどんな特徴がありますか?

平賀:深煎りについては、しっかりとコーヒーの苦味を感じていただけるように、ダ ラゴア農園の豆をメインにブラジル産・コロンビア産のアラビカ種のみをブレンドして、よりボディー感が強めの味を実現しました。

だんだん人気が高まっている深煎り好きなお客様にも、選んでいただけるブランドに育てていきたいと思っています。

また、中煎りのブレンドの豆は今までラインナップになかったのですが、豆を挽くところからこだわりたいお客様のためにリリースします。

インスタントコーヒーの袋売りに関しては、コーヒーの値上がりで買い控えるお客様のために、手に取りやすい大容量をご用意した形です。

早川:私と平賀さんはコーヒーインストラクターの資格を取ったのですが、その視点からも、ダ ラゴア農園コーヒーは本当に美味しい仕上がりになっています。

商品ラインナップが豊富なので、ぜひ一度、ご自身のスタイルに合う商品を試してみていただきたいですね。そのクオリティに「おっ」と感じていただけると思います。

ダラゴア農園コーヒー

今回ご紹介した商品
ダ ラゴア農園コーヒー
「ブラジルダ ラゴア農園」産の豆を使用したアスクル・ロハコオリジナルのコーヒー。
コンセプトは、「飲む人それぞれの毎日に寄り添う。エシカルでもちゃんと美味しいダ ラゴア農園コーヒー。」

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ダ ラゴア農園のやさしいコーヒー

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