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SDGsとは?

SDGsとは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称で、誰一人取り残さないサステナブルな社会を実現するために、2015年に国連で採択された国際目標です。2015年までに達成すべき国際社会共通の目標として、2000年に採択された「MDGs (ミレニアム開発目標)」の後継として定められました。
SDGsは、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットから構成されており、先進国や途上国を含めた全ての国が対象となっています。貧困や気候変動、紛争、差別などの地球上のさまざまな課題を解決するために設けられた、道しるべのようなものなのです。
SDGsの17の目標とは?
SDGsでは、環境や社会、経済などのさまざまな分野にまたがった17の目標が定められており、その下に具体的な行動目標を示す169のターゲットや進捗状況を測る指標があります。
17の目標には、それぞれ以下が掲げられています。
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- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsの達成状況は?

2025年7月14日に国連から、世界の進捗状況をレポートする「持続可能な開発目標(SDGs)報告書2025」が公表されました。
感染症予防・教育・社会保障・ジェンダー平等・電力やインターネット普及・生態系保全などの分野では前進があり、報告書はSDGsがまだ達成可能であることを示している、と評価されています。
ただ一方で、順調な進捗状況にあるターゲットは全体の35%にすぎません。31%がわずかな進捗にとどまり、17%は停滞、18%は後退しているのが現状です。
また、厳しい現実として、以下のような問題が依然として残っています。
- 8億人以上が極度の貧困状態にある
- 地球の平均気温が産業革命前比で1.55℃上昇
- 数十億人が安全な飲み水、衛生施設、衛生サービスを利用できない
そのため、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、2030年までに目標が達成できるのは、「私たちが緊急性、団結、揺るぎない決意と共に行動した場合に限られます」と発言しています。
※参考:国際連合「持続可能な開発目標報告書2025」
※参考:国際連合広報センター「SDGs は過去10年間で何百万もの人々の生活を向上させたが、前進は依然として不十分 ― 国連報告書が指摘」
国連グローバル・コンパクトがSDGsを推進
SDGsの達成には、社会や経済に大きな影響力を持つ企業や団体など、民間セクターの取り組みが欠かせません。そのため、多くの企業がSDGsに関連する活動を進めるとともに、その姿勢を対外的に示す手段の一つとして、「国連グローバル・コンパクト(UN Global Compact)」に署名しています。
国連グローバル・コンパクトとは、国連と民間セクターの連携を主導する組織で、民間セクターにおけるSDGsの推進を担っています。
SDGsを達成するために私たちにできることは?

SDGsを達成するには、企業の活動だけでなく、個人の取り組みも重要です。ここからは、個人で実践しやすい具体的なアクションを紹介します。
省エネ・節水を実践しよう
私たちが毎日使っている電気やガス、水は、供給するために多くのエネルギーが使われています。そのため、エネルギーをムダなく使う「省エネ」や、水の使用量を減らす「節水」は、安定したエネルギー供給を守る上でとても大切です。
省エネが求められている理由の一つに、資源が限られていることがあります。石油や天然ガスは、将来使えなくなる可能性がある資源です。こうした資源を大切に使うためにも、省エネの取り組みが重視されているのです。これは、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と深く関わっています。
また、電気やガスを使う際には、二酸化炭素が排出されることが多く、地球温暖化の原因にもなります。つまり、ムダなエネルギーや水の使用を減らすことは、温室効果ガスの削減にもつながり、目標13「気候変動に具体的な対策を」にも貢献するのです。
【具体的なアクション】
- こまめに電気や電化製品の電源を切る
- 省エネ性能の高い家電を選ぶ
- 水を流しっぱなしにしない
- 節水型のシャワーやトイレを使う
- 生産に大量の水を使う牛肉や豚肉ではなく、プラントベースの肉を食べる
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ごみ・ロスを減らそう
ごみを減らすことは、処理の際に発生する温室効果ガスの排出量を抑えられるため、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成につながります。
また、自然界への流出も防ぐことができるため、目標14「海の豊かさを守ろう」や目標15「陸の豊かさも守ろう」にも貢献します。
他にも、目標11「住み続けられるまちづくりを」や目標12「つくる責任 つかう責任」などのさまざまな目標にも、間接的に関連する取り組みです。
【具体的なアクション】
- マイバッグやマイボトルなど、繰り返し使える商品を使用する
- 長く愛用できる商品を選ぶ
- 過剰包装を断る、簡易包装の商品を購入する
- プラスチックフリーを生活に取り入れる
- 3Rや5Rを実践する
- アップサイクルの実践や、アップサイクル製品を購入する
- 食材の保存方法の見直しや計画的な購入で、ムダな廃棄を減らす
- 買い物の際には「てまえどり」を意識する
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エシカル消費をする
「エシカル消費」とは、人や社会、地域、環境に配慮して商品やサービスを選択する消費行動です。「持続可能な生産・消費形態の確保」を掲げるSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」に密接に関係しています。
また、選ぶ製品によっては、気候変動や資源保全などの目標、労働環境の改善や貧困の削減といった目標に間接的に貢献することができます。
【具体的なアクション】
- SDGsに取り組む企業の商品を優先的に購入する
- 寄付金付き商品を購入する
- 認証マークを目印に商品を購入する
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ボランティア・チャリティーに参加しよう
ボランティアやチャリティーへの参加は、一人ひとりが社会課題の解決に直接関われる取り組みです。参加する分野によって、環境保全や貧困削減、教育支援、地域活性化など、さまざまなSDGs目標の達成に貢献できます。
【具体的なアクション】
- 森林保全活動や清掃ボランティアに参加する
- 子どもの学習支援ボランティアに参加する
- 環境問題や社会問題に取り組む団体に寄付する
- チャリティーイベントに参加する
SDGsの取り組みに関するQ&A
Q.SDGsとは何ですか?
A.持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称で、サステナブルな社会を実現するために、2015年に国連で採択された国際目標です。
Q.SDGsの現在の達成状況はどうなっていますか?
A.さまざまな分野で前進が見られているものの、順調な進捗状況にあるターゲットは35%にとどまっている現状です。このままだと2030年の目標達成には間に合わないため、緊急性を持って行動する必要があります。
Q.SDGsのために、個人で取り組める簡単なアクションには何がありますか?
A.省エネや節水、ごみやロスを減らす行動、ボランティア・チャリティーへの参加、エシカル消費などは、SDGsのために個人でできるアクションです。
身近なアクションから始めてみよう
SDGsの達成において、個人の行動は決してムダではありません。省エネや節水、ごみの削減、エシカル消費など、一人ひとりの日々の選択や習慣が、社会や環境に確かな影響を与えます。できることから少しずつアクションを広げていきましょう。


