環境にやさしい洗濯洗剤の選び方は?洗濯のポイントとおすすめ商品を紹介

私たちの日常生活に欠かせない洗濯ですが、実は地球環境に負荷を与えてしまう側面もあることを知っていますか? 洗濯機を回すたびに大量の水や電力を消費するだけでなく、使用する洗剤や衣類の素材によっては、水質汚染やプラスチック問題を引き起こす要因にもなってしまうのです。

この記事では、洗濯が環境に及ぼす負荷をはじめ、環境に配慮した洗濯方法のポイント、そしてサステナブルな洗濯洗剤の選び方や参考商品をご紹介します。

洗濯が環境に及ぼす影響とは?

環境にやさしい洗濯洗剤

毎日何気なく行っている洗濯ですが、実は環境に次のような負荷を与える行為でもあります。

水と電力の大量使用
洗濯機を1回動かすだけでも、非常に多くの水と電力を消費します。家族の人数や洗濯機の種類によって異なりますが、縦型洗濯機の場合は10kgの洗濯で100リットル前後の水が必要です。また、特に乾燥機能を利用する場合は、多くの電力も消費します。

排水による水質汚染
洗濯に使われた水は、生活排水として下水へ流れていきます。この時、自然界の微生物によって分解されにくい「合成界面活性剤」を含んだ洗濯洗剤を使用していると、下水処理施設で浄化しきれず、そのまま河川や海へと流れ込んでしまう可能性があります。その結果、水質汚染のリスクを高めてしまう場合があるのです。

成分による環境負荷
洗濯に使われた水は、生活排水として下水へ流れていきます。現代の洗剤は分解されやすい形に改良されていますが、石油由来の成分は、製造や廃棄の過程でCO2を排出します。

また、一部の成分は下水処理施設で完全に浄化しきれないため、環境に影響を与える可能性もゼロではありません。

衣類から出るマイクロプラスチックによるプラスチック汚染
近年、海洋プラスチック問題として大きく取り上げられているマイクロプラスチックも、実は私たちの洗濯と無関係ではありません。

フリースやスポーツウェアなどに使われるポリエステル、ナイロンといった合成繊維の衣類からは、洗濯時の摩擦によって細かいプラスチック繊維が抜け落ちます。これがマイクロプラスチックとなって排水とともに海へ流れ込むと、プラスチック汚染につながってしまうのです。

環境にやさしい洗濯のポイント

環境にやさしい洗濯洗剤

洗濯による環境負荷を減らすためには、日々のちょっとした工夫が大切です。ここでは、今日からすぐに実践できる、環境に配慮した洗濯のポイントを4つご紹介します。

一度にまとめて洗う

少量の衣類を何度も洗濯していると、その分だけ水や電力の消費量が増えてしまいます。数日分をまとめて洗うようにして洗濯回数を減らすだけで、水や電力の節約につながります。

ただし、だからといって洗濯機いっぱいに無理に洗濯物を詰め込むのは禁物です。洗濯槽の中で衣類が十分に回らなくなり、汚れや臭いを落とし切れないためです。結果として洗い直しが発生すると、水や電力をムダに消費してしまいます。

また、泥汚れや食べこぼしなど汚れがひどいものは、あらかじめ手洗いで部分洗いをしておくと、洗濯機での二度洗いを防げるためおすすめです。

洗濯ネットを活用する/こまめにフィルター掃除をする

前述したマイクロプラスチックの放出を防ぐためにも、合成繊維の衣類を洗う際は、目の細かい洗濯ネットに入れましょう。衣類同士の摩擦を減らして、繊維の抜け落ちを抑えられます。

また、洗濯機の糸くずフィルターをこまめに掃除することも効果的です。フィルターにたまった繊維くずをそのままにしておくと、あふれ出た細かな繊維が排水と一緒に放出されてしまいます。

洗濯表示に従う/衣類の選び方を工夫する

マイクロプラスチックの発生を抑えるために、衣類についている洗濯表示をしっかりと確認して、適切な温度や方法で洗濯を行いましょう。

また、衣類を購入する際にはオーガニックコットンやリネンなど、生分解性の高い天然素材でできた衣類を選ぶことも効果的です。新しい衣類は、最初の数回の洗濯で特に多くのマイクロプラスチックを放出するため、古着を選ぶのもおすすめです。

環境にやさしく、洗浄力もある洗濯洗剤を使う

洗濯洗剤を選ぶ際は、単に汚れを落とすだけでなく、その「原料」や「洗い上がり」にも注目しましょう。

以前は「生分解性の高さ(微生物による分解の早さ)」が主な指標でしたが、現在は多くの洗剤が一定の基準をクリアしています。そこで一歩進んで、石油資源に依存しない「植物由来の原料」を使用したものや、少ない量でしっかり洗える「濃縮タイプ」を選んでみましょう。

また、高い洗浄力で衣類の汚れをしっかり落とすことで、一着の服を黄ばみや傷みから守って「長く大切に着る」ことも、立派な環境保護につながります。

環境にやさしい洗濯洗剤の選び方とおすすめ商品

環境にやさしい洗濯洗剤

ドラッグストアやネットショップには、たくさんの洗濯洗剤が並んでいます。この中から、どのように環境に配慮した商品を選べばよいのでしょうか。ここでは、そうした洗剤を選ぶ際の基準をご紹介します。

持続可能な原料やシンプルな成分構成の商品を選ぶ

洗剤選びでまず注目したいのが、「原料」です。植物由来の成分は、成長過程でCO2を吸収する「カーボンニュートラル」の考えにもとづいているため、地球温暖化対策に貢献できます。

かつては石油由来の成分は環境に悪いとされていましたが、現在は生分解性の高い物も増えています。とはいえ、限りある化石資源の消費を抑えるという観点から、「持続可能な資源である植物由来」を優先するのが良いでしょう。

また、「無添加」の表記も目安になります。ただ、「何が無添加か」に法的な定義はないため、香料や特定の界面活性剤など、自分が避けたい成分が含まれていないか、成分表示を確かめてみましょう。

「洗濯洗剤 無添加」商品一覧(LOHACO)

洗浄力も重視する

環境に配慮した成分であることは大切ですが、汚れが落ちなければ本末転倒です。洗浄力が弱すぎると、一度できれいに洗いきれずに洗い直しが発生して、結果として水や電力を余計に消費することになってしまいます。

そのため、環境負荷が低く、かつ洗浄力が高い洗剤を選ぶことがポイントです。最近では、天然由来成分でありながら、高い洗浄力を実現している洗剤も多く登場しています。

サステナブルな認証を受けている商品を選ぶ

商品選びに迷った際は、第三者機関によるサステナブルな認証マークを目印にするのも賢い方法です。例えば、環境への負荷が少なく環境保全に役立つ製品につけられる「エコマーク」は、信頼できる指標となります。

また、植物由来成分であっても考慮したい原料があります。その代表がパーム油です。パーム油の過剰な生産は、熱帯雨林の伐採や生態系の破壊といった問題を引き起こしています。そのため、環境や社会に配慮した持続可能な手法で生産されたパーム油であることを保証する「RSPO認証」を受けた製品を選ぶようにしてみましょう。

大容量・詰め替えの商品を選ぶ

洗濯における環境負荷を減らすためには、洗濯洗剤のごみを減らすことも有効です。洗剤を毎回ボトルごと買い替えるのではなく、詰め替え用の商品を選びましょう。

大容量・業務用サイズの商品を選ぶこともおすすめです。大容量サイズを購入すれば、買い物の頻度が減るだけでなく、プラスチック製の本体容器や詰め替えパウチの消費量を削減できます。

「洗濯洗剤 大容量」商品一覧(LOHACO)

環境にやさしい洗濯洗剤に関するQ&Aまとめ

Q.洗濯による環境負荷には、何がありますか?
A.主な環境負荷として、洗剤を含んだ排水による水質汚染、ポリエステルなどの合成繊維から抜け落ちるマイクロプラスチックによる海洋プラスチック汚染、そして洗濯機を稼働させることによる水と電力の大量消費の3つがあります。

Q.環境にやさしい洗濯方法とは、何ですか?
A.節水・節電につながる適正量でのまとめ洗いや、マイクロプラスチックの流出を防ぐための目の細かい洗濯ネットの使用、こまめな糸くずフィルターの掃除が効果的です。また、環境に配慮した洗濯洗剤を使用することも重要なポイントです。

Q.環境にやさしい洗濯洗剤とは何ですか?
A.持続可能な原料やシンプルな成分構成の洗剤が該当します。また、洗い直しを防ぐ洗浄力の高さや、容器包装のプラスチックごみを減らせる大容量サイズであることも当てはまります。

まずは毎日の洗濯から、地球にやさしい選択を始めよう

私たちのくらしに欠かせない洗濯ですが、実は水とエネルギーの消費、水質汚染、マイクロプラスチック問題など、環境と密接に関わっています。

環境問題と聞くと、規模が大きくて難しく感じてしまうかもしれませんが、その解決への第一歩は、本当に日々の小さな積み重ねです。「まとめ洗いをする」「洗濯ネットを使う」「成分に配慮した洗剤を選ぶ」といった工夫は、今日からでもすぐに始められます。

毎日使う洗濯洗剤だからこそ、汚れを落とすだけでなく、その先の自然環境のことまで考えた商品を選んでみませんか。ぜひご自身のライフスタイルに合った「環境にやさしい洗濯洗剤」を見つけてみてください。

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