この記事の目次
リユースとは?

リユース(Reuse)とは、一度使用した物や不要になった物をすぐにごみとして捨てるのではなく、そのままの形でもう一度使うことを言います。
例えば、飲み終わったビール瓶を酒屋さんに返却して再び中身が詰められる仕組みは、古くからある代表的なリユースの形です。また、小さくなった子供服をお下がりとして譲ったり、ジャムの空き瓶を小物入れとして活用したりすることも、リユースのアクションにあたります。
新しい物を次々と生産・消費する社会から、限りある資源を大切に使い続ける「循環型社会」へと移行していくために、リユースは世界中で推奨されている取り組みです。
リサイクルとの違い
リサイクル(Recycle)は、使い終わった物を一度「資源」の状態に戻してから、新しい製品に作り替えることを指します。一方、リユースは形を変えずにそのまま再利用する点が主な違いです。
リサイクルは、製品を資源に戻す過程でエネルギーを消費し、CO2も排出してしまいますが、リユースは洗浄や簡単な修理といった最小限の手間だけで済むため、環境負荷が低いアプローチとされます。
リデュースとの違い
リデュース(Reduce)は、そもそもごみになる物を「減らす」、あるいは「買わない」という行動です。マイバッグを持参して、レジ袋を断ることなどが具体例としてあります。
これら「リデュース」「リユース」「リサイクル」を合わせて「3R」と呼び、このうちまず優先すべきはリデュースです。リデュースによってごみそのものの量を減らした上で、次に今ある物を繰り返し使うリユース、そして最後に資源として生まれ変わらせるリサイクルという順番で取り組むことがポイントです。
▼関連記事はこちら
3Rとは?リデュース・リユース・リサイクルの意味と今日からできること
リユースに取り組む意義は?

リユースの推進は、私たちがくらす地球の未来や社会全体によい影響を与えます。次に、リユースに取り組む意義について、詳しく見ていきましょう。
廃棄物の削減と地球環境の保護
日々、家庭やオフィスから出されるごみの多くはごみ処理施設で焼却され、残った灰が最終処分場に埋め立てられています。ですが、日本国内にある最終処分場は容量の限界が迫っており、ごみを埋める場所の不足が問題化。
さらに、ごみを燃やす際には大量のエネルギーが必要となる上、地球温暖化の大きな原因である温室効果ガスが発生してしまいます。私たちが物を繰り返し長く使うリユースを意識することで、家庭から出るごみの量は減らせます。ごみが減れば、結果として地球温暖化の防止や自然環境の保護が実現できるのです。
限りある資源の節約
新しい製品を一つ作るためには、貴重な資源である石油や鉱物を採掘し、木を伐採し、水を採水した上で、加工しなければなりません。地球上の資源は無限にあるわけではなく、大量消費を続ければ枯渇してしまいます。私たちがリユースに取り組むことで、新しい物を製造する必要性は低くなり、新たな資源の採取を抑えられます。
私たち自身のくらしの豊かさ
リユースは、日々のくらしを豊かで心地よいものにしてくれます。一つの物を手入れしながら長く使い続けることで、そのアイテムに対する愛着が育まれていくはずです。お気に入りの物に囲まれた生活は、精神的な充足感をもたらします。
リユースには経済的なメリットもあります。フリマアプリなどを活用して不要品を売却したり、リユースショップで必要な物を安く購入したりすることで、ムダな出費を抑えた家計の節約も可能です。
私たちにできるリユースの具体例

日々の生活の中で少し意識を変えるだけで、誰でもリユースに取り組めます。ここでは、今日からすぐに始められる5つの具体例をご紹介します。
1.詰め替え商品を選択する
最も手軽なリユースとして挙げられるのが、詰め替え商品の活用です。毎日使うシャンプーやボディソープ、ハンドソープ、そして洗濯洗剤などは、詰め替え用のパウチ商品を選んで容器を再利用しましょう。最近では、調味料やインスタントコーヒー、化粧品などでも詰め替え用のラインナップが広く普及しています。
また、外出先で毎回ペットボトル飲料を買う代わりに、自宅からお気に入りのお茶やコーヒーを入れたマイボトルを持ち歩くのも効果的です。
容器の再利用は、オフィスや企業の現場でも広がりを見せています。例えばアスクルでは「ASKUL容器リユースモデル」という取り組みを行っています。これは、お客様が使用した対象商品の空き容器を回収して、メーカー側で洗浄・検査を行った上で再び中身を充填し、販売するという循環型サービスです。
※参考:ASKUL容器リユースモデル
2.フリマアプリやリユースショップを利用する
クローゼットや押し入れに眠っている、まだ使える服や本、家電製品をフリマアプリに出品したり、街のリユースショップに持ち込んでみたりすることもおすすめです。
今はスマートフォンのアプリを使って、誰でも安全かつ簡単に個人間取引ができる時代になりました。商品の写真を撮って簡単な説明文を入力するだけで手軽に出品でき、ちょっとした収入にもなるため、楽しみながらリユースに参加できます。
もちろん、買い物をする際にまずはリユース品を探してみることも有効です。例えば無印良品では、購入者から回収した古着を染め直して、新たな価値を持たせた衣類として再販売する「ReMUJI(リムジ)」という取り組みを行っています。
また、ファッション通販サイトの「ZOZOTOWN」が運営する「ZOZOUSED」では、ブランド古着の買い取りと販売を大規模に展開しています。こうしたサービスでリユース品を探すことで、環境に配慮しながらお気に入りの一品が見つかるかもしれません。
※参考:無印良品「ReMUJI」
※参考:ZOZOTOWN「ZOZOUSED」
3.自治体のサービスをチェックしてみる
お住まいの自治体が実施している独自のサービスを活用するのも、賢い選択です。多くの市区町村では、家庭から出た粗大ごみのなかから、まだ十分に使える家具や自転車などをピックアップして、修理・清掃を行った上で住民に譲渡する取り組みを行っています。
また、役所や公民館などの公共施設に「不要品交換掲示板」が設置されており、「譲ります」「譲ってください」という情報交換が活発に行われていることがあります。一度、お住まいの地域の広報誌や公式ホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。
4.友人・知人に使わなくなった物を譲る
見ず知らずの人と取引をするのはハードルが高いと感じる方は、身近な人たちと物を譲り合うことから始めてみましょう。これも立派なリユースの一形態です。
特に、ベビー用品や子供服、知育玩具、絵本などは、子どもが成長するにつれてあっという間に使わなくなってしまうため、綺麗な状態で役目を終えることが多いものです。ご自身の周りに出産を控えている方や、小さなお子さんがいるご家庭があれば、必要ないかどうか、一度聞いてみても良いかもしれません。
5.シェアリングサービスを活用する
必要な時だけ共有するシェアリングサービスも、広義のリユースの一環として注目を集めている考え方です。
例えば、年に数回しか使わないような本格的なDIY用の工具や場所を取るキャンプ用品、海外旅行用の大型スーツケースなどは、わざわざ高いお金を出して購入するよりも、レンタルサービスやシェアリングサービスを利用した方が、収納スペースも取らず合理的です。
自動車に関しても、週末の買い物やレジャーの時だけカーシェアリングを利用すれば、一台の車を複数人で効率よく使えます。利用頻度の低い物を個人で所有せず、社会全体でシェアすることは、資源のムダ遣いを防ぐ非常に有効な手段といえるでしょう。
リユースに関するQ&Aまとめ
Q. リユースとは、どのような取り組みですか?
A. リユース(Reuse)とは、一度使った物や不要になった物を、ごみとして処分せずにそのままの形でもう一度使うことを指します。例えば、ビールの空き瓶を回収して洗浄し、再利用する仕組みや古着のお下がりを譲り合う、空き箱を収納ケースとして活用することなどが該当します。
Q. なぜリユースに取り組むべきなのでしょうか。
A. ごみを減らすことで、焼却施設の負担を軽減し、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を抑えることができます。また、新しい製品を作るための貴重な地球の資源を節約して、未来へ残すことにもつながります。
Q. 私たちができるリユースの具体例は?
A. 毎日の生活のなかですぐにできることとして、シャンプーや洗剤を詰め替えて使う、フリマアプリやリユースショップを活用する、不要品を友人や知人に譲る、必要な物は買わずにシェアリングサービスを利用する、といったアクションが挙げられます。
物を大切にする心を育み、豊かな未来につなげよう
シャンプーの詰め替えパックを買ったり、愛着のある服を修理しながら着続けたり、不要になった本をリユースショップに持っていったり。私たちの身の回りには、リユースのチャンスがたくさんあります。
一つの物を長く大切に使うことは、環境を保護するだけでなく、私たち自身の心にゆとりと充足感をもたらすものです。ライフスタイルに合った無理のない範囲で、物を大切にする豊かなくらしを実践してみてくださいね。


