リサイクルマークとは?分別に役立つマークの意味と種類を解説

地球環境を守るためには、リサイクルを通して限りある資源を効率的に利用し、処分されるゴミの量をできるだけ減らす取り組みが必要です。

リサイクルマークは、リサイクルできる資源を分別できるように、またリサイクルによって作られた製品を選択できるように表示されています。今回の記事では、リサイクルマークの必要性や主なマークの種類、確認方法についてご紹介します。

リサイクルマークとは?

リサイクルマークとは?

リサイクルマークは、ゴミの分別や資源の再利用を促すために製品に表示されるマークのことです。スーパーやコンビニなどで製品を手に取る時、紙マークやスチール・アルミマークなどを見たことがある方も多いのではないでしょうか。これらのマークも、リサイクルマークの一つです。

そもそも、なぜリサイクルは重要なの?

リサイクルマークは、リサイクルの取り組みを推進するために付けられているものですが、そもそもなぜリサイクルに取り組む必要があるのでしょうか。

その理由は、限りある資源を守り、ゴミによる環境への悪影響を軽減するためには、リサイクルが不可欠であるからです。化石燃料や鉱物などの天然資源は有限であり、無駄遣いしてしまえば、いつか枯渇してしまいます。

大量のゴミの処分方法も課題となっています。ゴミの埋め立てにより、環境汚染を引き起こす可能性もあるため、可能な限りゴミを減らすためにリサイクルが求められています。

持続可能な社会を実現するための国際的な達成目標であるSDGsでも、目標12「つくる責任 つかう責任」として、資源の持続可能な利用を掲げています。未来の地球環境を守るためにも、リサイクルの取り組みが必要なのです。

製品にリサイクルマークが表示されている理由

社会全体でリサイクルを進めていくためには、消費者もリサイクルできるもの・できないものを判別して、ゴミの分別を正しく行う必要があります。また、リサイクルによって生み出された製品を選んでいくことも一つの方法です。

リサイクルマークは、リサイクルできるものを簡単に識別できるように、またはリサイクルされた原料を使用した製品を確認できるように、パッケージなどに付けられています。

リサイクルマークを参考に、ゴミを正しく分別してリサイクルに回す、もしくはリサイクルされた材料を使用した製品を選択することで、消費者も環境問題の解決に貢献できるのです。

リサイクルマークの表示義務

一部のリサイクルマークは、法律で表示が義務付けられています。例えば、飲料缶やペットボトルのマークは、「資源有効利用促進法」と呼ばれる法律で、その表示方法が定められています。

一方で法律上の表示義務はなく、企業が任意で表示している、業界団体が定めたマークも。例としては、日本環境協会が運営する「エコマーク」や飲料用紙容器リサイクル協議会が運営する「紙パックマーク」などがあります。

私たちがふだん手に取る製品には、このような法律や団体ごとのルールに基づき、リサイクルマークが表示されているのです。

参考:経済産業省「資源有効利用促進法

国内の主なリサイクルマーク ①分別の種類を示すもの

国内の主なリサイクルマーク ①分別の種類を示すもの

ここからは、日常生活のなかで比較的よく目にするリサイクルマークの意味をご紹介していきます。まずは、リサイクルの方法を示すマークについて見ていきましょう。

飲料缶マーク

飲料缶マーク

基本的に販売されている飲料缶には、アルミ缶とスチール缶を分別するためのマークが付与されています。アルミ缶とスチール缶はリサイクル工程やその後の用途が異なるため、分別が必要なのです。

表示されている製品の具体例
コーヒー、炭酸飲料、清涼飲料水など
一般的な自治体での分別・リサイクル方法
缶ゴミとして回収され、スチール・アルミによって異なる方法でリサイクルされます。その後は、自動車部品、建築資材などに利用されます。アルミの場合は、再度アルミ缶として利用されることも多くあります。

ペットボトルマーク

ペットボトルマーク

ペットボトルとそれ以外のプラスチック製容器を区別するためのマークです。ペットボトルは再生資源として利用しやすいため、他のプラスチック製品と分別することで、効率的なリサイクルが可能となります。

表示されている製品の具体例
お茶やミネラルウォーターなど
一般的な自治体での分別・リサイクル方法
ペットボトルとして回収され、つぶして塊にした上で細かく砕き、リサイクルされます。その後は、シャツや卵パックなどに利用されます。

プラスチック製容器包装マーク

プラスチック製容器包装マーク

ペットボトルを除いたプラスチック製容器につけられるマークです。リサイクルを通して、プラスチック製品の原材料として再利用されるものと、燃料や熱エネルギーとして利用されるものなどに分かれます。

表示されている製品の具体例
肉や刺し身の食品トレー、お菓子の包装
一般的な自治体での分別・リサイクル方法
容器包装類として回収され、一部は日用品や建材などのプラスチック製品に生まれ変わります。一方で原材料としての再利用が困難なプラスチックは、固形燃料や発電用燃料などに加工されています。

紙製容器包装マーク

  • 紙製容器包装マーク
  • 紙製容器包装マーク

紙パックや紙袋など、紙製品に付けられるマークです。特にリサイクルに向く「内側にアルミが貼られていない紙パック」には、別に「紙パックマーク」が付与されています。

表示されている製品の具体例
牛乳パックや紙製の包装など
一般的な自治体での分別・リサイクル方法
資源ゴミとして回収され、種類ごとに選別した上で再生紙としてトイレットペーパーや段ボールに利用されたり、海外へ輸出されたりします。ただし、汚れや複合素材が原因で再利用しづらいものは、燃えるゴミとして扱われることもあります。

国内の主なリサイクルマーク ②リサイクルされた製品であることを示すもの

国内の主なリサイクルマーク ②リサイクルされた製品であることを示すもの

続いて、リサイクルマークのうち、リサイクルした原料で生産された製品であることを示すマークをご紹介します。これらのマークが付与された製品は、環境にやさしい製品といえるでしょう。

再生紙使用マーク

再生紙使用マーク

製紙業界が自主的に表示している再生紙使用マークは、リサイクルされた古紙が製品に使用されていることを示すマークです。マークには数字が併せて表示されており、古紙の使用割合を確認することができます。

表示されている製品の具体例
印刷用紙やトイレットペーパー、ティッシュなど

牛乳パック再利用マーク

牛乳パック再利用マーク

使用済みの牛乳パックを、再生原料として利用している製品に表示される任意マークです。市民団体「全国牛乳パックの再利用を考える連絡会」がその普及を促進してきました。

表示されている製品の具体例
紙おしぼりやトイレットペーパー、紙ナプキンなど

エコマーク

リサイクル製品に限らず、環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた製品につけられるマークです。「日本環境協会」が事務局となって運営されており、エコマークを付与するためには厳しい審査をクリアする必要があります。

表示されている製品の具体例
ゴミ袋(再生プラスチック使用)、ボディソープ(環境配慮容器)、タオル(オーガニック素材)など

リサイクルマークはどうやって確認すればいいの?

リサイクルマークはどうやって確認すればいいの?

法律や業界団体により、リサイクルマークは製品の目につく場所に掲示されるように、ルール化されています。そのため、消費者はパッケージや表面の印刷を見ることで、簡単にリサイクルマークを確認できます。

また、店舗ではなくECサイトで製品を購入する場合でも、製品にリサイクルマークが付与されているか確認できるケースもあります。

例えば、アスクルでは製品の詳細画面でエコマークが付与されている製品や、環境にやさしいグリーン製品をアイコンで確認できます。製品を選ぶ際には、リサイクルマークの有無や種類を確認してみましょう。

「商品アイコンの説明」ASKUL

さらに、アスクルでは「グリーン商品ショップ」としてエコマーク製品やグリーン購入法適合製品などの環境にやさしい製品を一覧で確認できます。「環境にやさしい製品から購入するものを選びたい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

製品を手に取る際はリサイクルマークを確認してみよう

ふだん、みなさんがスーパーなどで何気なく手に取っている製品にも、さまざまなリサイクルマークが表示されています。リサイクルマークを参考に環境にやさしい製品を選ぶことで、地球環境をより良くする取り組みに貢献できます。

買い物に行く際やECサイトで製品を選ぶ際には、ぜひリサイクルマークをチェックしてみてください。きっと新しい発見があるはずです。

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