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10月16日は「世界食料デー」

まずは、世界食料デーがどのような日なのかを見ていきましょう。
世界食料デーの由来と目的
世界食料デーは、1945年10月16日に国連食糧農業機関(FAO)が設立されたことを記念した日です。毎年10月16日、世界の食料問題や飢餓の解決について考える日として、世界各国で啓発活動が行われています。
国際的な記念日としての世界食料デーは1981年から実施されており、40年以上にわたって世界共通の日として続いています。国際社会は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標2として「飢餓をゼロに」を掲げており、世界食料デーはその実現を考えるうえでも大切な節目なのです。
日本では2008年から、10月の1カ月間を「世界食料デー」月間とし、NGO・NPOや国連機関が共同で情報発信やイベントを行っています。
世界の食料問題の現状
「世界食料デー」月間の公式サイトによると、世界の飢餓人口は約6億4,400万人にも上り、世界の13人に1人が飢餓に直面しています。
一方で、世界で生産されている穀物が全員に均等に分配されるだけでも、全ての人が生きていくうえで十分な量になると言われています。ですが、実際には食用に使われる穀物は全体の約4割にとどまり、残りの約4割が家畜の飼料に、約2割がバイオ燃料などの工業に利用されています。食用の4割についても、そのうち3分の1がフードロスになっている現状があるのです。
つまり、食料が足りないのではなく、「行き渡っていない」ことが、世界の食料問題の実態です。
※参考:ハンガー・フリー・ワールド(HFW)「みんなで食べる幸せを」世界の食料問題
世界の食料問題と日本の食卓とのつながり

世界の食料問題は、日本でくらす私たちにも無関係ではありません。2つの視点から、日本の食卓とのつながりを見てみましょう。
食品ロスの現状
環境省の推計では、日本ではまだ食べられるのに捨てられてしまう食品、いわゆる「食品ロス」が年間約461万トン発生。国民1人あたりに換算すると、毎日おにぎり1個分の食べ物を捨てている計算になります。
食品ロスは、飲食店や小売店などから出る「事業系」と、家庭から出る「家庭系」に大きく分かれ、家庭からも全体の半分近くのロスが発生しています。食品ロスは特別な誰かの問題ではなく、私たちの毎日の食卓に削減のカギがあるのです。
世界には十分に食べられない人がいる一方で、日本では食べられる食品が大量に捨てられているというアンバランスな状況は、世界食料デーに考えるべき課題だといえるでしょう。
※参考:環境省「我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和6年度)の公表について」
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輸入に支えられる日本の食
農林水産省によれば、日本の食料自給率はカロリーベースで約37%と低く、私たちの食卓の多くは海外からの輸入に支えられています。つまり、世界の食料事情の変化は、日本の食卓にも直接影響し得るということです。
また、食料を遠くから運ぶほど、輸送にかかるエネルギーやCO2の排出が増えます。この輸送距離と環境負荷を示す指標が「フードマイレージ」で、輸送量(トン)×輸送距離(キロメートル)で算出します。日本のフードマイレージは他国と比べて高く、その原因としては「食料自給率の低さ」と「島国であることから輸送にかかる距離が大きい」という2つの側面があります。
世界の食料問題や環境問題と日本の食卓は、思っている以上に深くつながっているのです。
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世界食料デーをきっかけに、私たちにできるアクションは?

世界規模の課題と聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちにできることは毎日の食卓にあります。ここでは、今日から始められるアクションを2つ紹介します。
食品ロスを減らす
まず取り組みやすいのが、食品ロスを減らすこと。買い物の前に冷蔵庫の中身を確認してから必要な分だけを買う、買った食材は使い切る、外食では食べ切れる量を注文する、といった基本の積み重ねが大切です。
買い物の際は、店頭で手前の商品から取る「てまえどり」も立派なアクションです。食材が余りそうな時は、冷凍保存や作り置きで使い切る工夫も役立ちます。また、備蓄品は普段使いしながら食べた分を買い足す「ローリングストック」にすれば、期限切れによるムダを防げます。
食の選び方・支援で貢献する
日々の食の選び方でも、食料問題の解決に貢献できます。地元で採れた食材を選ぶ地産地消は輸送にかかる環境負荷の低減に、フェアトレード食品を選ぶことは海外の生産者の生活を支えることにつながります。また、形が不ぞろいな規格外野菜や、パッケージ変更などで生まれる「訳あり品」を選ぶことも、食品ロス削減の後押しに。
ほかにも、家庭で余った食品を持ち寄り、必要とする人や団体に寄付する「フードドライブ」という方法もあります。職場や学校、自治体の窓口などで受け付けていることが多く、買い物のついでに参加できる身近な支援です。10月の「世界食料デー」月間には、全国で関連イベントも開催されるので、足を運んでみるのもおすすめです。
※参考:「世界食料デー」月間ホームページ「全国のイベント情報」
世界食料デーに関するQ&Aまとめ
Q. 世界食料デーとはいつ、どのような日ですか?
A. 毎年10月16日です。1945年の国連食糧農業機関(FAO)設立を記念して定められた、世界の食料問題や飢餓について考えるための日です。
Q. なぜ10月16日なのですか?
A. 国連食糧農業機関(FAO)が1945年10月16日に設立されたことに由来します。
Q. 世界食料デーに私たちができることはありますか?
A. 食品ロスを減らす、地産地消やフェアトレード食品を選ぶ、フードドライブや寄付に参加するなど、毎日の食卓からできるアクションがあります。
世界食料デーを、毎日の食卓を見直すきっかけに
世界では、約6億4,400万人もの人が飢餓に直面する一方、日本では年間約461万トンの食品ロスが発生しています。食品ロスを減らす、地産地消を意識する、フェアトレードの食品を選ぶ、フードドライブに参加するなど、できることは毎日の食卓のなかにたくさんあります。世界食料デーをきっかけに、「選ぶ」「買う」「食べる」を少しだけ見直してみませんか?


